CDで聞くのとライブで聞くのはどう違うのですか?

ジャズに限らずですが、音楽を聞く場合、ざっくり分けると二通りの方法があります。一つは録音されたものを聞く方法、もう一つは生演奏で聞く方法。

録音されたものとは、CD、レコード、カセットテープ、iTunesなどで購入する音楽データ等のことです。

生演奏とはコンサートやライブなど、今まさに目の前に演奏者がいて直に演奏を聞くことを指します。

どちらもそれぞれの良さがありますが、ジャズの場合、私が断然お勧めするのは生演奏で聞く方です。なぜか?

私なりの理由をいくつか挙げてみます。


理由その1:

ジャズはアドリブ演奏です。演奏者たちの楽器を介した今日の会話を聞けるのは今日だけであり、後にも先にも再現できません。その日その場に集まった人達だけが共有できる特別なシーンであり、目撃した人達の記憶の中だけに残っていくのです。こんな貴重で儚いもの、他には滅多にありません。ドラムソロの最中にシンバルが飛んでった!!Σ( ̄□ ̄;)というようなハプニングを目撃できるのも、生演奏ならではでございます。


理由その2:

楽器から出る音、振動、グルーヴ感を身体で感じながら聞くことができます。あくまでも私の感覚で、かつ非常に抽象的な表現で申し訳ないのですが、生で聞く音楽は、録音されたものより立体的で、音の波に巻き込まれる感じがします。特にコントラバス(ウッドベース)のようなアコースティック楽器は、弦をはじく音や楽器が軋む音も含め、生演奏の味わい深さと言ったら....私の拙い言葉で表現することが困難....もはや悶えるしかないのです。あまりにも音の波に飲まれ過ぎて密かに涙を流したこと数知れず。あ、この話はナイショにしておいてください。


理由その3:

演奏者の素顔が見られます。スッピンという意味ではありませんよ。ライブ中のMC(曲と曲の合間のお喋り)が面白かったりする...というのもありますが、お店に行くと出演者の方々がリハを終え、本番前までの待ち時間を寛いでおられることがよくあります。カウンターの隣に座ってた人が実は出演者だった...ということを何度か経験しましたが、演奏していない時のミュージシャンを拝見できるのは、私にとってちょっとした楽しみなのです。こんな有名な方でもカレー食べるんだな~...とか。


生演奏の魅力を書いて参りましたが、24時間365日ずっとライブに行っていられるわけではないので、録音されたモノも私には必要なのです。

ジャズが好き(北陸)

北陸にジャズ好きさんを増やして、ジャズで北陸を盛り上げようというのが目的で活動しています。 ジャズを聞く人、演奏する人、ジャズライブを開催する側の人の三方良しとなる運営を目指していきます。

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